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仮面ライダー刀ーエッジー 02.ビギンズ・ファイト


仮面ライダーエッジの登場は、その場にいた全員を驚愕させた。
突然の乱入者は、誰も知らない仮面ライダー。
しかもその変身に使われたカードは、スペードのA『CHANGE HOPPER』。
そんなカードは、いやそんなアンデッドは存在しないのだ。
何もかもが理解できない、矛盾した存在。


だがエッジ本人である一聖は、そんなことは意に介さない。
戦い方は自然と分かった。
左腰にマウントされた日本刀型のエッジラウザーを構えると、駆け出す。
その先には身構えているアンデッド。
数は――3体。
エッジは敵の間を駆け抜け、同時に全ての目標に一太刀を浴びせる。
流れるような高速の居合いは、強化された視覚を持つ仮面ライダーらにしか見えなかっただろう。
エッジがアンデッドらに背を向け、そして刃をラウザーに収める。
その瞬間。
爆発が3つ重なるように生じた。
ホーク、ローカスト、そしてリザードの3体はたった一撃で戦闘不能に陥ったのだ。
その証拠に、腰に巻かれたアンデッドバックルが開いている。それが彼らを封印可能状態に追い詰めた印でもある。
実に慣れた手つきでエッジはブランクのカードを投げ放ち、それらを封印する。
ショッピングモールを襲い、多くの犠牲を出した戦いの幕切れは、実にあっけなかった。


グレイブに変身していた一真が、戦いが終わり去ろうとするエッジを追った。
そして問う。お前は何者なのか、と。
だが返ってきたのは、エッジラウザーの鋭い切っ先であった。
「もうアンタ達は……仮面ライダーはいらない」
そう言い残すとエッジは背を向けた。
グレイブは、いや一真は追えなかった。
彼の言葉が胸に突き刺される。言い返したい言葉は、いくらでも思いついた。
以前と同じ力は無い。
戦う意思はある。
弱くても俺達は、頑張っているのだ。
だがどんな言葉も意味を持たない。
自分は、人を救う為に戦っている。だが、今回は救えない命が、犠牲が多すぎた。
エッジの言葉が、自分達の弱さと無能を批判しているのだと分かってしまった。
一真は変身を解き、グレイブバックルを固く握り締めていた。


一聖はバイクを駆り、街を走っていた。
目的があったわけではない。だが止まっていることができなかったのだ。
彼の視界は涙で滲んでいた。
家族を失い。
大勢の人が死に。
憧れの存在は、落ちぶれていた。
今までの日常がひっくり返ったような残酷な現実に、一聖の心は激しく乱れていた。
だから走っていた。
しかし、一聖には悲しみに打ちひしがれている時間はなかった。
一聖を前を走っていた自動車たちが、突然"宙"を舞った。
頭上から降り注いでくる自動車の雨を巧みに避け、一聖は周囲を警戒する。
そしてすぐに見つける。
怪力で自動車を持ち上げ、そして能力である磁力でそれらをデタラメに投げ飛ばしている――バッファローアンデッドの姿。他にも何体かが一緒に行動している。
エッジバックルにチェンジホッパーを装填する。
「変身ッッ!!」
仮面ライダーエッジとなった一聖が、アンデッドの群れに飛びかかる。
戦い方は先と変わらない。
次々とアンデッド達を刃の餌食としていく。
その強さに恐れをなしたのか、バッファローアンデッドが戦闘中のドサクサに紛れるよう背を向けて逃げ出す。
エッジの視界にそれはきちんと捉えられている。
ラウザーのマウントから、2枚のカードを取り出した。
カテゴリー6『トルネードホーク』。
そして、カテゴリー3『キックローカスト』。
カードをエッジラウザーのリーダー部に通し、その力を解き放つ。
エッジの右足に破壊力が、そして疾風の属性が宿る。
俊足の踏み込みで宙を舞う。反転し、繰り出した風のキック『トルネードブラスト』は――バッファローアンデッドの身体を貫いた。

計4体のアンデッドを封印し、エッジの変身を解いた一聖は再びバイクで駆け出した。
その直後、一真が現場に到着した。
周囲を見渡し、戦いが起き、そして終わったのだと気付く。
恐らくはあの仮面ライダーがやったのだろうということも、容易に想像がついた。
何もできなかった無力をかみ締め、一真もまたバイクを駆りその場を後にした。



その一部始終を、高層ビルの屋上で見守る者たちがいた。
「あれが俺達の"大将"ってわけか」
「な~んかガラ悪そうねぇ」
「軽率なお前よりはマシだろ」
そう口々に意見を上げる彼らは、どこか奇妙であった。外見上は人間に見えるのだが、何かが決定的に人間とは違うような――奇人達。
「さて、もうしばらくはアンデッド狩りを楽しんでもらうとするか」
「そうだな。だが、用心しろよ。仮面ライダーどもが復活するという事態は、避ける必要がある」
「あぁ、それなら問題ないよ」
集団の中の一人――ニット帽を目深に被ったショートヘアーの女が、にやりと笑う。
「仮面ライダーは復活しないよ。少なくとも、コイツはね」
女の手の中には、1枚のカードがあった。
そのカードに刻まれていたのは『チェンジビートル』。
かつて仮面ライダーブレイドが、変身の力の源にしていたカードであった。





続く




サクっと第二回目です。
この作品でやりたかったことの一つに、
『劇中では見れなかったコンボ技を見たい』
というのがあります。
今回のキックはまさにそれです。

今後もこういう、自分のやりたかった仮面ライダー剣を
書いていきます。

おすぎ
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

【ネタバレ有り】超・電王トリロジー ゼロのスタートゥインクル

昭島MOVIXで観てみました!
超・電王トリロジー!




ゼロのスタートゥインクル



2週間毎に3作品を連続公開するという今シリーズの
スタートダッシュを決めてくれたのは、
桜井侑斗こと仮面ライダーゼロノス!


電王としては、通算5作品目の劇場版。
今回が今まで一番地味でしたw
しかしそれは悪い意味ではなく、
『劇場版』だからという大掛かりなギミックや
話題性重視のプライズに頼ることなく、
"いつもの電王"を提供してくれたなぁという意味で。

そう思うと、別に劇場で見なくても……とか考えそうですが。
いつもの、劇場版作品!と意気込んで行くと
やや肩透かしくらうかもですね。


一番最初に思ったのは、
役者が皆イイ。
さすがに3年間も同じキャラやっているからなのか、
3年分の成長が感じられます。
侑斗、かっこいい。
愛理さん、キレイ。


あとゼロノスのバイクシーンは燃えた。
久しぶりにバイクシーンでテンション上がった。
ああ、そういえば仮面ライダーのバイクシーンって、
子供の頃一番好きだったなぁ…。
観た後はいつも、チャコリンコでバイクシーンの
真似していたもんです。
ベガフォームでのトラックとのカーチェイスは
心躍りました。


あと、結局決着がつかなかったと言う決着が
製作側の逃げではなく、
視聴者への期待と創造を投げかけていて
個人的にはアリだなぁと思います。


次は6/5(土)から第2弾『派遣イマジンはNEWトラル』が公開。
NEW電王好きとしては楽しみで仕方ないです。
こちらも予告を見た限り、"いつもの電王"でありそうな予感。
しかし、それ故に期待が高まりました。
楽しみです!



そういえば。
強いて今回の電王トリロジー関連で不満があるとすれば、



関連書籍出し過ぎw
本屋に、同じ作品のガイドブックが3冊も並んでるとかおかしいでしょww
しかも内容そんなに変わらんし……。

まぁ、一冊買いましたけどね!
小林靖子インタビューが一番長いという理由で選びましたね。
商業目的全開過ぎる部分は、あんまり好きじゃないです。



とか思いつつ、お金使うのがファンのサガですね。

テーマ : 特撮ヒーロー
ジャンル : テレビ・ラジオ

仮面ライダー刀-エッジ- 01.アナザー・スペード

4年前、戦いがあった。
やがてとあるライターの手によって世間に知られることとなる、地球上での種族の繁栄を賭けた戦い。
一人の人間のエゴのより起きてしまった、起きる必要の無かったバトルファイト。
その戦いに巻き込まれた、4人の戦士。
幾多の出会い、別れ、戦いを経て。
彼らの戦いは終わった。
親友を封印するという悲劇的な、それが4年前の戦いの結末だった。
しかしその戦いで最も悲劇だったのは――戦いが、まだ終わっていなかったということだ。


現在。
BOARD元所長・烏丸は何者かの手によって命を落とし、封印された53体の不死生物(アンデッド)は、再び地上に解き放たれた。
かつて仮面ライダーギャレンとして戦った男=橘朔也は、新たなライダーシステムを急遽開発。
上条睦月、そして剣崎一真と共にアンデッドの戦いを開始した。
だが模造品である新ライダーシステムは以前のモノに比べ性能で劣り、彼らは苦戦を強いられた。
続く戦い。広がる被害。
そして、以前のようには戦えないというジレンマが彼らを苦しめる。
それでも彼らの中には、戦いを投げ出すという選択はないのだ。


まだ世間では、再び脅威が迫っていることを知る者は少ない。
彼――刀麻一聖(とうまいっせい)もそうであった。
警察官学校に通う彼が、久々の休みを家族とショッピングモールで過ごしていたその時、事件は起きてしまった。
現れたアンデッド達。
次々と残酷に殺されていく人々。
一聖は家族を庇い、そして人々を助けんと勇敢に挑んだ。
だが力を持たない彼はあまりにも無力で――、


目の前で、人々が死んでいく。


そして振り向けば、


血を流し倒れる、両親と妹の姿があった。
一聖が絶望を叫んだのと、仮面ライダー達が現場に駆けつけたのはほぼ同時だった。
凄惨な現場に駆けつけた仮面ライダー達も怒りを爆発させ、アンデッドに立ち向かっていく。


だがそれ以上の怒りを燃やしているのは、一聖だった。
一聖は『仮面ライダー』を知っている。
ベストセラーになった著書には目を通していたし、何よりも彼らに対して憧れの念も抱いていた。
だが、その仮面ライダーはこの程度の存在だったのか?
人々を護れず、家族も護れない。
それでも。
そんな程度の奴らに戦ってもらうしかない自分が、一聖には我慢できなかった。
そして吼えた。
怒り、絶望。黒い感情の限りを叫んだ。


その声は、"アレ"に届いた。
"アレ"は人の感情に呼応して目覚め、そして宿主を探していたのだ。
そして一聖が選ばれた。
眩い閃光が空から降り注ぎ、一聖の目の前に浮かぶ。
光の中には、"アレ"があった。
手を伸ばし彼はそれを、自らの腰にあてがった。
そう、それは目の前で戦う仮面ライダーが着けているのと同じベルト。
いつの間にか手の中――さながらずっと握り締めていたかのように、1枚のラウズカードがあった。
一聖はカードをバックルに装填。小さく、言う。
「……変身」
バックルが反転し、彼の目の前に紫色のオーラウォールが発生する。オーラウォールはゆっくりと彼を包む。
瞬間。一聖の姿は変わる。
そう、仮面ライダーへと変身を遂げていた。
しかもそのバックルに刻まれたマークは朔也、睦月、そしてそれ以上に一真を驚愕させた。
存在するはずがないベルト。
そのベルトに刻まれたマークは、
「スペードの、仮面ライダーだと……」
かつて剣崎一真が変身していたブレイドと同じ、スペードのマーク。
もう一つの剣が、彼らの前に現れたのだった。

その時、まだ誰もその名を知らなかった。
これまで存在しなかったA(エース)の力を纏った仮面ライダー。
新たなる剣。


その名は、仮面ライダー刀(エッジ)。



続く




はい、というわけで仮面ライダー剣の二次作品『仮面ライダー刀-エッジ-』です。
これまで龍騎で甲騎、ファイズでアルファとやってきましたので
順当に次はブレイドでやろうと。

今回からはブログ形式で公開してみようという試みと、
正直今までの尺でモノを書いていくのは難しいと考え
短く、スパスパと更新していこうと思います。

おすぎ

テーマ : 更新報告・お知らせ
ジャンル : 小説・文学

3作品連続公開! 『帝王のめがね3-トリロジー-』やります!

昨日、超電王トリロジーが公開開始となりましたね!
自分はシフトの都合上、26日までお預けを食らっております…。

そんな中、劇場公開に合わせて新作公開しようと思います!



帝王のめがねトリロジー

最強アンデッド・ジョーカーが封印され、戦いは終わった……はずだった。
4年後、再び解き放たれた52体のアンデッドが人類に牙を剥く。
かつての力を持たず、それでも立ち向かっていく剣崎ら3人の仮面ライダー。
戦いの中、驚くべき存在が戦場に現れる。
それはいるはずのない存在。
ブレイドとは違う、もう一つの剣……仮面ライダー刀(エッジ)!
運命を切り開く新たな剣の物語!


人知れず、清めの音で魔を鎮める者達……鬼。
とある山中に、鬼の力を持つ男--コウキの姿があった。
彼を尋ねてくる同胞・シブキ。シブキはコウキに問う。
何故、鬼として戦うことを辞めてしまったのかと……。
使命を、そして誇りを取り戻した鬼が大地に咆える!



人類とワームの激しい戦いが続く中、
その存在を極秘とされたライダーシステム
があった。
彼は何故戦いの表舞台に立たなかったのか……。
語られることのなかったゼピードゼクターと、
その適応者・百井大晴(モモイタイセイ)の物語。



ブレイド、響鬼、そしてカブトの物語を舞台に、
帝王のめがねオリジナルライダーを主役とした
3作品を順次公開していこうと思います。

さすがに2週間毎とはいかないでしょうがw
今回は過去作品とは違い、
短編集みたいな気持ちで作っています。

定期的にこちらのブログにて更新していく予定です。


新たなる剣・仮面ライダー刀-エッジ-
吼える鬼・仮面ライダー咆鬼(コウキ)
隠されたシステム・仮面ライダーゼピード


彼らの物語を楽しんで頂けたらと思います。


第1作目、仮面ライダーエッジ第1話は明日朝更新予定!




※ちなみにブログで更新していくのは、PC故障の為サイトをいじれないからです(汗
 しばらくはこちらのみ更新していきます……。

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プロフィール

おすぎ@帝王のめがね

Author:おすぎ@帝王のめがね
特撮二次創作サイト『帝王のめがね』管理人おすぎです。


こちらでは主に創作活動に関する活動報告をしてやろうと思います。
遅筆、執筆無精を改善するためにあえて自分の状況をさらけ出すことにしました。
まったく書いていなくとも、まったく筆が進んでいなくとも、その事実を隠さず晒す。

いわばこのブログは自分への枷。

そんな構ってちゃんみたいな動機で始まったブログです。

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